『紫ノ薔薇殺人事件』という少年犯罪を題材にしたシリアス系の作品を1998年に撮ったんだけど、当時はまだ「酒○薔薇」事件からそんな経っておらず、「少年犯罪」を、笑いも含めた風刺的映画の題材に扱うのは若干厳しい空気だった。
それから三年後の2001年、世紀も代わり、「少年犯罪」を風刺した『餓鬼ハンター』が産まれた。

『紫ノ薔薇』では二つの少年犯罪を描いた。一つは、孤独な少年による「酒○薔薇」事件を彷彿とさせる事件。もう一つは『コンクリート詰め殺人事件』のような、連んだ仲間たちによる自分らが楽しめればなんでもありのモラルなき少年らの事件。
モラルなき少年らの事件は、もう少し突っ込んで描きたかった部分もあるが、リアルにシリアスに描けば描くほど、ただ胸糞が悪い映画になっていくことは必至。
「事実は小説よりも奇なり」。あの事件を調べていくと人間とはあそこまで鬼畜になれるのかとさえ思ってしまう。
自分にはリアルバージョンは描けない。ケレン味がある映画の方が好きだし、「犯罪」も美しくあってほしいからね 笑
そこで『餓鬼ハンター』では、殺人さえも笑いながら楽しむために行うモラルなき少年らをおっさんたちに演じてもらい、学ランを着たおっさんたちに「俺たちチュ〜学生だからよ。人殺してもOKなんだよ」というセリフを言わせ、風刺的映画にした。
「殺人なんて馬鹿で間抜けな餓鬼のすることだ」と笑いながら観てもらえればいいなと思っていたが、意外と、餓鬼を演じる石川さんも赤星さんもみんなカッコよくなってしまったw
まあ、殺人を犯しそうな馬鹿な人間がこの映画を観て、赤星さんに憧れて、本当に殺人を犯すようなことはないとは思うけどねww
常識ある大人が観て楽しめる映画ですww

『餓鬼ハンター』未見の方、お久しぶりな方、是非、12月8日は池袋へ。
●「Bdash- minus」上映会
12:30開場
13:00上映
料金 1000円(ワンドリンク付き)
場所 池袋GEKIBA
http://www.gekiba.com/mt/※ 終了後はそのまま
会場で千円飲み物つまみ付き懇談会あり。
なんでもアリな闇鍋上映会。
もちろん、自分も参加いたします。
忘年会がてら、是非、遊びに来てくださいね。