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B級映画監督、髙橋亨の「シネマ愚連隊 Blog」へようこそ!!











昨日は『イスミンジャー』の衣装合わせだった。
衣装合わせとは役者に来てもらって、用意した何点かの衣装を着てみて監督が決定するという作業。
低予算の場合は役者自前の衣装を持ってきてもらって選ぶことも多いが、今回はスタッフの頑張りで多くの衣装協力者も得ることができ、自前のものだけでなく、より多くの衣装の中から、そのキャラに合う衣装を選び出すことができた。

ほぼ、イメージ通り。キャラにあった衣装、映画の世界観を作りだすための衣装、を選び出すことができたし、造型部が作って来てくれた特殊衣装(スーツ)も役者に着てもらうことができ、スタッフ一同、進むべき方向も見えてきたのではないだろうか。

衣装合わせはただ、衣装を決めればいいというものではない。
役を役者とともに作り上げていく「役作り」にも繋がる。
何故、この衣装なのか。それはその登場人物の性格、生活環境、属性・・・等々考え合わせ、この人物ならこういう服を着るだろうと決定していかねばならないし、また、映画の世界観作りにも関係してくる(キャラ被りやロケ場所との兼ね合い、色彩設計等)。

そして何より、役者と共に役を作り上げていく作業は楽しい。
昨日も衣装合わせ並びにその後の飲み会でも色々と話すことができた。
役者と役について話すことは、演出だけでなく、脚本についても大変勉強になる。
キャラクターをさらに深く掘り下げていくことができるからね。
登場人物たちの過去、生い立ちについても話し合った。もちろん、すべてが映画で語られるわけではないが、そういうものを作っていくことによってより、キャラに深みが増すのだ。
今回の映画の登場人物、小さな端役に至るまで、生きたキャラにしたいと考えている。どんな端役にも人生がある。
それぞれのキャラが主役にもなれる。番外編、スピンオフが作れるくらいのキャラにしておく。

若い頃は、どうしても人物よりもストーリー先行というか、物語を運ぶためだけに出てくる都合のいいキャラを脚本に書いていたりしたこともあった。ワンシーンぐらいしか出てこない端役キャラは特に。
そんな時、現場で、端役をお願いしていた、おとなしい女優さんに、突然、「か、監督。す、すいません。この○○ちゃんはこの時、どういう気持ちでこの言葉を発したらいいでしょうか」と言われたことがある。
恥ずかしながら、正直、考えていなかった。俺にとってはその時、その人物はただ単に物語を都合よく運ぶためだけのキャラでしかなかったから。
「○○ちゃん」って言われたことも驚いた。一応、役名はあったが、気持ち的には友人Aで、何度も書くが物語を都合よく運ぶための台詞を一言いうだけのために書いたキャラで、そんなキャラが「ちゃん」付けで呼ばれることにまず驚いた。
今から考えれば当たり前のことだけど、その頃はホント驚いた。どんな小さな役であれ、役をもらった役者はその役について深く考えてくれるし、そのキャラに血肉を与えてくれるのだ。

今は脚本を書く時はどんな小さな役であれ、生きてる人間を書きたいと心掛けている。その小さな役が主役のドラマも次回作で作れるくらいに。
もちろん、神ではないので、すべてにおいて完璧には書けないし、考えられない。
そこをやはり、役者やスタッフとともに掘り下げていきたい。深く、深く・・・
だから、現場はやめられないし、楽しいのだ。




コメント


「房総戦士イスミンジャー」 完成したら観てみたいです。 美人プロデューサーが観客を伸ばしてくれそうですね^^



2015/01/30 | URL | ryuji
編集



●ryujiさんへ

ありがとうございます!!
応援よろしくお願いします。

2015/01/30 | URL | 髙橋亨
編集


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